【和装キャラが後押しする】和装人口の増加

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和装プロデューサー、山本丈之。
幼少期より家業の悉皆業を通じ、日本古美術文化に触れ、その美的感覚を磨く。
2004年より本格的にプロデューサーとしてのキャリアを構築し始め、2010年に『株式会社一声』を設立、和装デザイナーズブランド『想創蒼』のプロデュースを開始する。
国内外に『和装の魅力』『和装の技術』を発信すべく、積極的なアプローチで意欲的に展開中。

和装が流行っています。
かつてないほど和装に興味を持つ人が増えてきているのです。

2020年・秋『鬼滅の刃』が映画化され大きな話題になっています。
至る所で『鬼滅の刃グッズ』が売られ、非常に支持を受けています。
そんな中で各キャラクターのコスプレを楽しむ人がたくさんいるのです。
当然それは『和装』なんです。
言葉を変えると『たくさんの人が和装を楽しんでいる』状態で、つまり『和装人口の増加』に拍車がかかっているということです。

こうした人の動きに『エンタメの要素』を欠かすことはできません。
和装の流行が『和装業界じゃないところ』から火がついているし、そのことは和装業界に携わる自分に危機感を与えます。

一方で、それを『和装ではない』という人がいるのも事実です。
その人たちには『歴史と知識』があるのです。

確かに『和装』には伝統があります。
だからこそ魅力があります。

それを踏まえた上で、和装にはもっと広い可能性があると考えています。
今回はそんなお話をしていきます。

  • 和装キャラが躍進する背景
  • 和装の自由化を阻む勢力
  • 自由に和装を楽しむ環境のために

和装の業界で活動する私ですが、あえて切り込んで行こうと思います。

【和装キャラが後押しする】和装人口の増加

【和装キャラが後押しする】和装人口の増加

『漫画・アニメ』は日本が世界に誇れる文化です。
世界中の人がそれに憧れ、日本にやってきます。

当然、その憧れは日本人にもあります。
その中で躍動するキャラクターに、感情移入し自己を投影させるものなのです。

和装キャラは日本人のアイデンティティを刺激する

『漫画・アニメ』の世界では、日本の文化や民俗を取り入れているものが多くあります。
冒頭にお話しした『鬼滅の刃』は、まさにそれですよね。
舞台は『大正』、和装と洋装が入り乱れる時代です。

そこに出てくるキャラクターの存在は、日本人の『アイデンティティ』を刺激します。
キャラクターに憧れ、そうなりたいと思うのはごく自然なことです。
その一つに『キャラクターと同様の格好をしたい』、和装(日本文化)を纏いたいという思いがあるのです。

それを『コスプレ』という言葉だけで済ませるわけにはいきません。
そこから始まって、もっと自分にあった和装を探す人が出てくるのです。

つまり『和装キャラ』は間違いなく『和装人口の増加』に大きな影響を及ぼしているのです。

和装の自由化を阻む勢力

和装の自由化を阻む勢力

和装の世界には『非常に堅いルール』が根強く存在します。
さらにそんなルールの世界の中でしか、和装を許容できない人が確実に存在するのです。

和装のプロに多い『自由な和装を嫌う人』

伝統というルールの中でしか和装を語れない人は、実は私の身近に非常にたくさんいます。
いわゆる『和装のプロ』の存在です。

この人たちは『伝統』という言葉を盾に、頑なに自由化する和装を否定し続けます。
思考としては『ファッション』ではなく、『フォーマル』の思考なのです。
『フォーマル』ほど、ルールを語りやすいものはないからです。

その思考の中では『和装のキャラ』は、単なるキャラであり現実的なものとは考えません。
『こういうものは和装ではない』ということになるのです。

これでは和装を『ファッション』として捉えることは一生できないのです。

逆に『漫画・アニメ』という日本が世界に誇れる文化を、否定することにも繋がりかねません。

そういう思考になる、根本的原因は一体なんなのでしょうか?

和装のプロが自由化を拒む要因

答えの一つに『商売』というものがあるのだと考えています。
その要素が絡んでくると、ルールを持ち込んだ方が商売がやりやすくなります。
答えが決まっている方が『モノ』は売りやすいからです。

和装のプロは『和装における答え』を、頑なに守り続けているのだと言えます。
その防御方法として(変化が全くないわけではありませんが)、和装業界は『閉鎖的な伝統の世界』を創り上げているのです。
和装の世界にも『権威』があり、『利権』があると言わざるを得ないのです。

この『商売』という2文字が、和装の自由化を阻む大きな要因となっているのです。

自由な和装環境のために

自由な和装環境のために

そんな和装業界にも『一つの光』があるのです。
和装に対する『憧れ』です。

やはり、和装は日本人とって魅力で、そしてファッションセンスの高いものであるのです。
そこに魅力を感じて、和装を愛する人はどんどん増えてきているのです。

和装の革命へ

そんな動きが和装を革命に突き動かしています。
ルールという概念の話ではなく、自分の個性をどう表現するかが重要になってきているのです。

『ルールを重んじる』というのも表現の仕方のひとつです。
しかしその人たちは、かつてのように『圧倒的多数派』ではなくなってきているのです。

和装の革命の始まりです。
これからはもっと自由に自分を表現できる和装がどんどん表に出てくるでしょう。
そのことによって『従来の和装の商売』は難しくなるはずです。

この流れは絶対に止めることはできません。

革命の先に…

和装はもっと気軽になります。

和装の業界のネックに『着ない』『着れない』『高い』『保管の手間』というのがあります。
これがどんどん解決に向かうことでしょう。
確実にいいことなのですが、『和装のプロ』からすると困った話なのかもしれません。

でも変化しているのです。
我々も変化していかないといけないのです。

和装プロデューサー
デザイナーズブランド『想創蒼』代表 山本丈之

イベント情報

2020年12月は京都と岡山でオリジナルブランド『想創蒼』の展示会を開催!
12月4日~8日は京都府城陽市にお世話になります! 
このイベントは終了しました。
詳しい情報を知りたい方はコメント下さい!

最新の展示会情報はコチラをご覧ください。

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