和装で行事に参加する
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和装プロデューサー、山本丈之。
幼少期より家業の悉皆業を通じ、日本古美術文化に触れ、その美的感覚を磨く。
2004年より本格的にプロデューサーとしてのキャリアを構築し始め、2010年に『株式会社一声』を設立、和装デザイナーズブランド『想創蒼』のプロデュースを開始する。
国内外に『和装の魅力』『和装の技術』を発信すべく、積極的なアプローチで意欲的に展開中。
日本には様々な行事があります。
和装はそんな行事の際に非常に活躍します。
何よりもまず、和装をすることは周りの人に喜ばれるということです。
和装はそれ自体に『謙譲』という意味が多分に含まれています。
行事は誰かをお祝いしたり、誰かの節目の時であったりする事が大半です。
そんな時に『謙譲』の意味を持つ和装は、間違いのない装いであると言えるのです。
さらに和装は『和』のシーンはさることながら、『洋』のシーンにも非常によく合い、存在感を示します。
まさに万能の装い、そんな和装で行事に参加してみてください。
この記事では『和装での行事への参加』についてお話ししていきます。
- 人生の行事の一覧
- 謙譲の意味を持つ和装での装いとは
- 変わりゆく和装の感覚
和装で行事に参加する【行事の一覧】
日本の行事は『その人の一生』を考えるところからスタートします。
まずはその一覧を示していきます。
和装を着るシーンを想像しながら見ていってください。
行事一覧
『産まれてから成人まで』『成人してから結婚するまで』『結婚してから人生が終わるまで』という期間に分けて一覧にしていきます。
注意点
①人の人生には色々ありますが、一般的なものを一覧にしています。
②地域や風習によって、行事の在りようには違いがあることを踏まえてください。
産まれてから成人まで
お七夜 | 産まれた日を含めた7日目に行う命名の行事です |
お宮参り | 産まれて1ヶ月くらいで行う神社でのお祓いの行事です |
お食い初め | 生後100日前後に行う、『食べ物に困らないように』と願いこ込めたお祝いです |
初正月 | 産まれて初めてのお正月を祝う行事です |
初節句 | 男の子なら5月5日、女の子なら3月3日の節句のお祝いです |
初誕生 | 初めての誕生日のお祝いの行事です |
七五三 | 一般的に3歳は女の子、5歳は男の子、7歳は女の子をお祝いします |
入学・卒業式 | 学校の節目の行事です |
十三参り | 数え年の13歳をお祝いする行事です |
成人式 | ご存知、20歳の行事です。 |
成人してから結婚するまで
同窓会 | 同窓会はそれぞれの学校であり、時期も不定期です。 |
親族・友人の結婚式 | 親族・友人・同僚など招かれる結婚式です |
お見合い | 配偶者を見つける為に第三者の立ち会いのもと行う行事です。 |
結納 | 婚約を両家で確認する行事です。 |
自身の結婚式 | 婚姻を成立させるための誓う行事です。 |
結婚してから人生を終えるまで
子供の行事 | 親として参加する子供の行事です。 |
結婚記念日 | 特に10年目(錫婚式)、25年目(銀婚式)、50年目(金婚式)が有名です。 |
法事 | 故人の冥福を願うための儀式です。 |
自他共にお葬式 | 人の死を弔う為に行うものです。 |
どんな行事にも和装に縁があるものです
様々な行事を紹介してきました。
これが個人となってくると、さらに行事は増えてきます。
そんなそれぞれの行事に、やはり和装はよく合うものなのです。
謙譲の心を和装に込めて
行事を一覧にまとめましたが、よく見ると大人になるにつれて『誰かの為の行事』が多くなることに気づきます。
そこで冒頭にも話した『和装に備わる謙譲の心』が重要になってくるのです。
謙譲の心とは『相手を立て尊敬する心』のことです。
日本人らしい『品格』であると考えています。
和装をすること自体に謙譲の意味がある
和装は着るだけでも苦労があるものです。
その為に事前に、当日の手配も含めた様々な準備をするものです。
そうした和装は、その姿自体に『謙譲の心』があるのです。
日本人はその背景を理解しています。
なので和装をするだけで、相手に喜びを与える事ができるのです。
謙譲の心を込めた『品格ある和装』を
フォーマルの席での和装には『ある程度のルール』を知ることも大切です。
ルールに縛られすぎるのはよくありませんが、相手に安心感を与える為にもTPOを知るのは大事なことでもあります。
私のブログではこの『和装のルール』を強く言及することはありません。
それはいろんな所で調べる事ができるからです。
重要なのは『相手を思う心』なのです。
変わりゆく和装の感覚
和装を取り巻くルールと意識は、変化の一途を辿っています。
これは和装のみならずに、すべてにおいてそうなのかもしれません。
常識は時代と共に変わっていくのです。
私も伝統を扱う仕事をしていますので、当然その辺りは熟知しています。
その上で『革新的な和装』を提案させていただいております。
ここでは私が現場で感じる変化をお話しさせていただきます。
無地を愛用する人々
この頃は『無地系』の和装を愛用する方が増えてきています。
和装は基本的に『柄の配置』でその種類(TPO)が決まります。
和装には『色無地』というジャンルもありますが、ここでいう無地とは『無地系』であり、本来の色無地の概念とは少し違います。
そんな和装を万能系として、帯の変化とコーディネートで楽しんでいるのです。
色で個性を出す
無地系の和装になると、重要なのはその『色』になります。
色に関して和装は格段に進化しています。
実に様々な色が、和装に取り入れられているのです。
そしてそんな色に誰もがこだわり、色で自分を表現していってるのです。
行事を和装で彩る
行事はいつも『思い出』に変わります。
その思い出を彩る要素は多分にありますが、そこに和装も取り入れて欲しいと願っております。
その提案をしていく事が私の使命であると思っています。
和装プロデューサー
デザイナーズブランド『想創蒼』代表 山本丈之
イベント情報
2020年11月は四国にてオリジナルブランド『想創蒼』の展示会を開催中!11月6日~10日は香川県三豊市にお世話になります! このイベントは終了しました。
詳しい情報を知りたい方はコメント下さい!
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